子供の矯正治療はいつから始めるのがベストですか?
こんにちは、大和市鶴間駅西口すぐの歯医者、石塚歯科医院 院長・石塚です。今回は子供の矯正治療の開始時期について取り上げます。
子供の歯科矯正はいつから始めるのがベストですか?
顎や体の成長が終わった後に開始する大人の矯正治療は、「はじめよう」と思えばいつでもスタートできます。一方、お子様の矯正治療は歯が生え変わっていき、顎や身体が成長していくため、いつはじめたらいいのかという疑問を抱く保護者の方がとても多いです。
そこで今回は子供の矯正治療の開始時期について詳しく解説していきましょう。
今回の記事はこんな方にお勧めです
- 6~8才位のお子様をお持ちの保護者の方
- 子供の歯科矯正をした方がいいのかお悩みの保護者の方
- かかりつけの医院で子供の矯正治療を勧められ、他の意見も知りたいという保護者の方
今回の記事でわかること
- 子供の矯正を行う目的
- 子供の時に矯正をした方がいい歯並びの例
子供の歯科矯正の目的
子供が小さいころに矯正をするなんて、痛そうだしかわいそうと思われる保護者の方も多いのではないでしょうか。
子供の頃に歯科矯正治療をするのはどのような目的でしょうか?
一番の目的は、矯正治療により歯列を適切に誘導し、永久歯が生え揃った時に正常な歯列になるようにするためです。
具体的には、以下の2つの効果が期待されます。
- 永久歯列になってから行う矯正治療を簡略化・治療期間を短縮化する
- 子供の頃に歯列を正し、歯の萌出方向をコントロールすることで永久歯列になってからの矯正治療が必要なくなる
何歳から矯正を始めるべきか
矯正治療においては、保護者の方からの口伝えで色々な情報が耳に入ってくるかもしれません。治療を早く始めたほうがいいという情報もあれば、永久歯に生えそろってから治療を始めたほうがいいという情報を聞いて、まるで正反対なので何が良いのか迷ってしまいますよね。
どちらが正解、ということではなくお子様の歯並びの状態により「いつ始めるのがよいのか」のお答えが変わってきます。
治療開始時期の目安
症例にもよりますが前歯部の上下計4本が永久歯に生え変わってからが治療を始める目安です。
具体的な年齢としては、6~8才位とお考え下さい。お子さんの永久歯への生え変わりのスピードと成長のスピードにより個人差があります。
生え変わりに合わせて矯正をすると効果的な症例
6才の子供の身長がその後どの程度伸びるかその時点では誰にも正確に予想できないように、顎がどの程度成長し永久歯がどのように萌出するかを正確に予測するのは大変難しいことです。
しかし、生え変わり直後から矯正治療を開始し、順々に生え変わっていく永久歯を適正な歯列に導きやすくなる症例があります。そのような症例は歯の生え変わりの時期に矯正を行うと悪化を防ぐことができます。
それでは早期治療に適した症例をご紹介していきましょう。
早期治療に適した症例
以下の3つの症例はそのまま放置しておくと症状が悪化するため、早めに矯正治療に着手した方が治療の効果が得られやすいと考えられます。
- 反対咬合
- 上顎前歯部の叢生
- 交叉咬合
これらについて一つずつ解説していきましょう。
反対咬合
受け口とも呼ばれ、上下顎をかみ合わせた時に下顎の歯が前方に出ている状態。上下左右の中切歯計4本萠出した時に生え変わりに合わせて矯正を行い、上下顎のバランスを整えていきます。
上顎前歯部の叢生
軽度の叢生(歯ががたがたになっている状態)は、上下左右中切歯側切歯の計8本が萠出した時に永久歯への生え変わりに合わせて歯列の矯正を行い、整えていきます。前歯部(前歯)は顔の印象に大きく影響を与える部分ですので矯正治療をお考えの方にとっては特に気になる部位です。
交叉咬合
歯列の中で一部の歯の咬合関係が逆になっている状態。このような症例では上下の小臼歯が萠出してから矯正治療を始めています。このような症例は歯ブラシが届きにくく、磨き残しが生じやすくなってしまいます。早めに対処することにより、口腔環境の維持にも効果的です。
いくつかの歯医者に相談したら違うことを言われたら
いくつか歯医者に行って既にお子様の矯正治療について相談してみた、という方がいらっしゃるかもしれません。そのような方からよく聞くのが、歯医者さんによって勧められることが違う、という話。
慎重かつ適切な決断を
歯科医師の見解によって診療方針が異なるのは矯正歯科だけに限らないと思います。しかし、治療の緊急度が低く、治療開始前にいくつかの歯科医師に相談するケースが多いため「前に行った先生の話と違う」ということが生じやすいのも事実です。
多くの意見を聞いて、納得できる歯科医院を探すのはとても大切なこと。ですが、逆に混乱してお子様の治療に最適なタイミングを逃しかねないよう慎重かつ適切な判断をしましょう。
治療方針の違いについて歯医者として思うこと
お子様の矯正の場合、長期的な歯の動き・顎の成長を正確に予測するのは大変難しいことです。加えて、症例によっては複数の選択肢が考えられる場合があります。何を重視して治療方針を患者さんに提案するかは、その歯科医に依るところが大きいです。ですから、歯科医によって異なる治療方針を提案するのは自然なことです。
最近はインターネット等で事前に情報を収集してからご相談に来院する方が大変多いので、情報収集の際に治療を受ける際に何を優先したいかをある程度まとめて相談するとよいでしょう。実際に経過観察をしていたら、治療が必要でなくなった場合も稀にあります。
お子様の歯を観察してみましょう
まだ小さいお子さんの歯の状態は保護者の方がよく観察して、一緒にケアする必要があります。お子様の矯正治療は最適な時期がありますので、その時期を逃さないよう日々注意深く観察し、矯正をした方がよいかもと疑問を抱いたら歯科医師に相談しましょう。
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