歯みがきをしている途中、「おえっ」となったことはありませんか？
時々なる、という方もいれば歯みがきする度になる、という方もいらっしゃいます。
そこで、今回は歯みがき中のえずきについて解説します。

嘔吐反射とは、口腔内に異物が入り吐き気が生じる症状のことをいいます。この症状は個人差があります。
喉の奥まで異物が入ると吐き気を催す場合もありますし、口の中に異物が入っただけで吐き気を催す場合もあります。

歯ブラシのヘッドが大きいと口腔内に入れた時に異物感を感じ嘔吐反射を引き起こす要因となります。
なるべく小さいヘッドの歯ブラシを使用してみましょう。また、奥歯をブラッシングするときはヘッドがごく小さいタフトブラシの使用も有効です。

市販の歯磨き粉の多くは発泡剤が含まれています。泡が口腔内に充満すると異物感を感じやすくなります。発泡剤不使用の歯磨き粉を試してみましょう。
また、香料の強い歯磨き粉も嘔吐反射の原因になることがあります。無香料の歯磨き粉に変えてみるのもお勧めです。

思い切って歯磨き粉の使用を止めてみるのも一つの方法です。しっかりと歯ブラシでブラッシングすれば、歯磨き粉は必ずしも必要ではありません。

歯みがき中に唾液が出てきて、喉の奥にたまることがあります。
これが嘔吐反射を誘発することがあります。唾液が出てきたらこまめに吐き出してしまうのが有効です。

今回は歯みがき中の「えずき」を軽減する4つの方法をご紹介しました。どれもすぐにご自身で実施できますので、ぜひ試してみて下さい。
「えずき」の原因は医科で治療が必要な場合もあります。早めに医科や歯科を受診して下さい。