歯垢染色液で歯磨きがきちんとできているか確認してみた
こんにちは、大和市鶴間駅西口すぐの歯医者、石塚歯科医院 院長・石塚です。今回はいつもと違う趣向でお届けします。
歯垢染色液で歯磨きがきちんとできているか確認してみた
毎日行っている歯磨きでどの程度歯垢が残っているかご存知ですか?
ちゃんと歯磨きができているか自信がないという方も多いでしょう。
今回は歯磨きをした後、どの程度磨き残しがあるかの実験を行いました。
今回の記事はこんな方にお勧めです
- 毎日の歯磨きがちゃんとできているか不安な方
- 歯垢染色液の使用方法を知りたい方
- 歯垢染色液を使用したらどうなるのか知りたい方
今回の記事でわかること
- 歯垢染色液の使い方
- 歯磨きをした後に歯垢染色液を使って磨き残しをチェックした結果
- 磨き残しが生じやすい部位
- タフトブラシの有効性
磨き残し実験の概要
実験の流れは以下の通りです。
- STEP 1 実験前
- 食後、いつものように約3分間ご自身でブラッシングを行います。
- STEP 2 実験
- 歯垢染色液で歯垢の染め出しを行います。
- STEP 3 実験後
- 染め出された歯垢を再度ブラッシングで清掃する。
それでは、どのような結果となるか見ていきましょう。
歯垢染色液とは?
歯垢染色液とは、その名の通り歯垢を染める液体のことです。一般的には赤又は紫色の液体です。
歯垢と歯牙は見分けにくく、目で見ただけでは歯垢が残っているかどうか確認しにくいという問題があります。そこで歯垢染色液を用いて色で判別します。
歯垢染色液の使い方
コットンや綿棒に歯垢染色液を採り、歯全体に塗っていきます。洗口後、歯垢が赤く着色され、歯垢が残っている場所を明らかにします。
実験前:約3分間ブラッシング
今回は30代女性・Aさんにご協力頂きました。
食事をしたあと、毎日行うように約3分程度お持ちの歯ブラシでブラッシングをして頂きました。
染出し前のインタビュー
いつもはどのようにブラッシングしていますか?
だいたいテレビをみながらブラッシングをしています。
ご自身が普段行っているブラッシングでお口の中の汚れはとれていると思いますか?
以前虫歯の治療をして、デンタルケアの重要性を痛感しました。それで毎日毎食後ブラッシングする習慣が身に付きました。自分としては磨き残しがないようにブラッシングをしているつもりです。
それではAさんのお口の中はブラッシングを行った後どれくらい汚れが取り除かれているでしょうか?
実験:歯垢染色液で歯垢の染め出しを行う
歯垢染色液で染め出した画像がこちらです。
染め出しの結果
歯垢染色液で染め出した結果をご自身で確認してどうですか?
思ったより磨き残しがあって驚きました。
Aさんは顎がとても小さく、先天性欠如歯があり、特徴がある歯並びですね。
はい。歯が捻じれているところもあります。
ご自身のお口の中の特徴を知ることがブラッシングにおいて大切です。
ブラッシングの分析
それではAさんのブラッシングを細かく分析してみましょう。
歯ブラシを持ち替える場所の磨き残しに注意
前歯の表面は、歯ブラシを持ち替えた時の磨き残しだと思います。
歯ブラシを持ち替える場所なんて気にしたこともなかったです。
タフトブラシを使いましょう
歯と歯茎の間も磨き残しがありますね。それに歯と歯の間の溝になっている部分にもかなり磨き残しがあります。
お化粧をする部位ごとにメイクブラシを変えるように、歯を清掃する部位ごとに歯ブラシを変えたほうが清掃しやすくなります。
細かい部分の清掃にタフトブラシを使うのがお勧めです。
いつも奥歯が磨きにくいな、と感じていたのですがこのタフトブラシなら使いやすそうですね。
あわせて読みたいいい歯の日に知っておきたい!タフトブラシで歯をケアする方法
鏡を見てブラッシング
先ほど鏡をみながら歯ブラシをしない、とおっしゃっていましたが、鏡をみながら歯ブラシをあてるのもお勧めです。
ちゃんとブラッシングをしているから鏡を見る必要がないと思っていました。これからは鏡を見ながらブラッシングしてみます。
デンタルフロスを使いましょう
Aさんは顎が小さくて歯と歯の間に隙間があまりありません。デンタルフロスは使っていますか?
デンタルフロスはほとんど使ったことがありません。
Aさんのようなお口と歯並びなら、歯と歯の間に挟まった食べ物のかすや歯垢を歯ブラシだけで清掃するのはほとんど不可能です。デンタルフロスで清掃する必要があります。
今度から使ってみます。
あわせて読みたいデンタルフロスの使い方を徹底解説
デンタルケアのアドバイス
Aさんへのアドバイスは以下の4つです。
- 歯ブラシを持ち替える場所の磨き残しに注意
- 細かい部分はタフトブラシを使いましょう
- 鏡を見てブラッシングしましょう
- デンタルフロスを使いましょう
それでは、鏡をみながら再度ブラッシングをしてみましょう。
実験後:染め出された歯垢を再度ブラッシングで清掃
鏡をみながら再度ブラッシングを行った画像がこちらです。
再度ブラッシングを行ってみてどうでしたか?
染め出された赤い部分で区別されターゲットがはっきりしました。
ご自身のブラッシングの癖もわかりましたか?
今まで知らなかった自分の癖がわかりました。染め出しの結果を見ると明らかになりますね。
デンタルフロスを使用してみてどうでしたか?
デンタルフロスを通してみると歯垢がついているのがわかりました。ブラッシングだけでは絶対に取れない汚れですね。
実験・その後
その後来院したAさんにインタビューしてみました。
少しずつ習慣が変化している
歯垢染色液の実験の後、どのような変化がありましたか?
夜にデンタルフロスを通すようになりました。タフトブラシは時々するかんじです。
夜のデンタルケアは特に重要ですのでとてもいいですね!
歯垢染色液をご自宅で使う方法
ご自宅で歯垢染色液を使用したいという方のために、ご自宅で使用する方法を解説します。
歯垢染色液はどこで手に入るの?
歯垢染色液は薬局等でも販売されていますし、当院でも販売しています。
歯垢染色液の使用方法
ご自宅で使う場合は、綿棒などに少量とり、歯全体に塗布します。鏡を見ながら頬側・舌側もれなく全体的に塗布しましょう。
歯垢染色液は汚れてもいい服で
歯垢染色液は、お洋服に付着すると色が落ちなくなってしまいます。ご自宅で歯垢染色液を使用する場合は、汚れても良い服を着たり、エプロンのようにお洋服を汚れから守る処置が必要です。
あわせて読みたいフッ素塗付による虫歯予防のすすめ【虫歯になりかけの方】
自分にあった効果的なケア方法を知る
毎日のデンタルケアは虫歯予防の基本。しかし毎日漫然と行っていては磨き残しが発生してしまいます。歯垢染色液でご自身のブラッシングをチェックし、見逃しポイントを知り、対策を講じて効果的なデンタルケアを行っていきましょう。
当院では定期診査を行っています。鶴間・大和市・大和市近隣で定期診査をご希望の方は是非石塚歯科医院へご相談下さい。
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