入れ歯は素材の劣化や日常生活の中で、破損してしまうことがあります。入れ歯は破損具合によっては修理可能なことをご存知ですか？修理を行うためには、入れ歯が壊れた時に適切に対応する必要があります。
そこで、今回は入れ歯が壊れた時の対処法について解説します。

入れ歯が破損した時は、まず歯科医院に連絡しましょう。入れ歯の破損の状態によって、修理ができることもありますし、できないこともあります。破損状態を見て歯科医師が判断します。
早く対応できるよう、歯科医院の来院予約をとりましょう。

入れ歯が割れて破片が発生した場合は、その破片を保管しましょう。
入れ歯の土台となる床、人工歯、金属のクラスプなど割れた部分を歯科医院にお持ちいただければ、修理に役立つことがあります。
割れた欠片は捨てずに、できるだけ集めて歯科医院に持ち込んで下さい。

すでに破損している入れ歯を使い続けると、食事などで力が加わった時に更に破損が進むことがあります。結果的に、修理が難しくなります。

お口の中で割れてしまい、その破片を飲み込む可能性があります。異物誤飲を防ぐため、壊れた入れ歯は使わないようにしましょう。

歯科医院への来院予約がすぐに取れればよいですが、ご自身の都合や歯科医院の休診などですぐに来院できないこともあります。しかし自分で修理するのは厳禁です。
壊れた状態のまま、歯科医院に持ち込んで下さい。

入れ歯が壊れてしまうと、普通の食事を摂るのが難しくなります。家庭用の接着剤で直してしまおうという発想はとてもよくわかります。しかし、ご自身で接着するのは止めて下さい。
一旦、家庭用接着剤で接着すると修正するのは困難です。

• 柔らかく、ミンチ状のもの
• とろみがついているおかゆ
• ゼリーやプリン、ヨーグルト

新しく入れ歯を作り直そうとお考えの場合、「半年ルール」があるのをご存知ですか？
保険診療で入れ歯を作製し、新たに保険診療で入れ歯を作り直すときは、入れ歯を型取りした日から半年以降経過しないと作製できません。
この「半年ルール」は他の医院に転院した場合も変わりません。

今回は保険診療の義歯が破損した時の対処方法についてご紹介しました。
特に「壊れた入れ歯は使わない・自分で直さない」を守って下さい。