歯の生え変わりで起こりやすい萌出性歯肉炎
こんにちは、大和市鶴間駅西口すぐの歯医者、石塚歯科医院 院長・石塚です。今回は萌出性歯肉炎について取り上げます。
歯の生え変わりで起こりやすい萌出性歯肉炎
ちょうど歯が生え変わり中のお子さんが「痛い」と訴えていると、何が原因だろうと心配になりますよね。もしかしたらその痛み、萌出性歯肉炎かもしれません。
そこで、今回は萌出性歯肉炎について解説します。
今回の記事はこんな方にお勧めです
- お子さんの歯が生え変わっている保護者の方
- 歯が痛いと訴えるお子さんをお持ちの保護者の方
今回の記事でわかること
- 萌出性歯肉炎の原因
- 萌出性歯肉炎を改善する方法
萌出性歯肉炎とは?
歯の生え変わりに伴って生じる歯肉炎のことです。
歯肉炎は年代を問わず発生する疾患ですが、歯の生え変わり期は特に注意を払う必要があります。
萌出性歯肉炎の原因
萌出性歯肉炎の原因は大きく分けて2つあります。
- 永久歯が歯肉を押し上げる
- 歯肉が覆いかぶさって磨き残しが生じる
この2つを説明するには、永久歯がどのように萌出するのかをご理解いただく必要があります。
永久歯が萌出するプロセス
乳歯が抜け落ちてから永久歯が歯肉を突き破って萌出するまで半年程度続きます。この期間、埋伏している永久歯は少しずつ歯肉を押し上げながら萌出していきます。つまり、歯肉が永久歯に覆いかぶさった状態が長く続きます。
永久歯が歯肉を押し上げる
永久歯が歯肉を徐々に押し上げているので、物理的に歯肉に負荷がかかった状態になっています。その結果、歯肉自体に腫れが生じることがあります。
歯肉が覆いかぶさって磨き残しが生じる
歯肉が永久歯に部分的に覆いかぶさっていると、形状的に磨き残しが発生しやすくなります。この磨き残しが炎症の原因となってしまうのです。
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萌出性歯肉炎の症状
軽症の場合は自覚症状を伴いません。
しかし症状が進行すると歯茎の腫れ、歯茎のむず痒さや痛みなどが発生します。
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萌出性歯肉炎を改善する方法
磨き残しが原因で歯肉炎を発症している場合は、磨き残しがないブラッシングをすることが有効な改善方法です。
学童期のお子さん一人のブラッシングで汚れは完全に取り除ききれていません。保護者の方が、歯が生え変わっている箇所を重点的にブラッシングしてあげましょう。
歯磨きのポイント
お子さんの歯の小さなでこぼこにはタフトブラシでの仕上げ磨きがお勧めです。小さいヘッドで小回りが利きます。
歯ブラシの交換は月に1回
お子さんが使用している歯ブラシは月に一度交換しましょう。ブラシが広がっていると清掃効率が落ちます。
予防も大切
オーラルケアは毎日の積み重ねです。
萌出性歯肉炎に罹患する前から、お子さんのデンタルケアにご家族で取り組んで頂きたいと思います。
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歯の生え変わり期間はスペシャルケアが必要
今回は萌出性歯肉炎について解説しました。乳歯から永久歯に生え変わる期間は、一生使う永久歯を守る上でとても大切です。萌出性歯肉炎は毎日の歯磨きで改善できることが多いので、ご家族みんなでデンタルケアに取り組みましょう。
習慣は小さな頃からの積み重ねで身に付きます。歯を守る意識をご家庭でも共有していきたいですね。
当院では歯の生え変わり期間のお子様のお口のご相談を承っています。鶴間・大和市・大和市近隣で歯の生え変わり時期に差し掛かったお子様をお持ちの方は是非石塚歯科医院へご相談下さい。
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