フッ素塗付による虫歯予防のすすめ【虫歯になりかけの方】
こんにちは、大和市鶴間駅西口すぐの歯医者、石塚歯科医院 院長・石塚です。今回はフッ素塗付による虫歯予防について取り上げます。
フッ素塗付による虫歯予防のすすめ【初期う蝕の場合】
当コラムでは、これまで虫歯になる前の予防がとても大切です、とお伝えしてきています。
毎日の食後のデンタルケアが基本ですが、初期う蝕の時期や定期的な診査を習慣的に行っている方には特におすすめの方法があります。それがフッ素塗付によるケアです。
そこで今回はフッ素塗付による虫歯予防について解説します。
今回の記事はこんな方にお勧めです
- 初期の虫歯を積極的に予防したい方
- 歯磨きにプラスする虫歯予防ケア情報をお探しの方
- 定期的に歯科医院に通院できる方
今回の記事でわかること
- 当院のフッ素塗付治療対象の方
- 当院のフッ素塗付のながれ
- フッ素塗付をお勧めする方
- フッ素塗付治療の注意点
フッ素とは?
フッ素は元素記号「F」で示されます。自然界にも存在しています。フッ素単体では毒性が強いのですが、フッ素化合物の形になると安定した物質になります。
フッ素の必要性と役割
フッ素の働きには以下のようなものがあります。
- 再石灰化の促進
- 歯質の強化
これらについて解説していきましょう。
再石灰化の促進
歯から溶け出したカルシウムイオンやリン酸イオンを再び失われた部分に補充します。
歯質の強化
歯質を強化して、虫歯菌から産生される酸に溶けにくい歯質にしていく効果があります。
フッ素塗付の使用器具
フッ素塗布による虫歯予防にご興味がある方のために、実際に歯科医院でフッ素塗付がどのように行われるか解説していきましょう。
フッ素塗付剤と方法
1mL中フッ化ナトリウム20.0mg含む(中性あるいは酸性)液体とジェル状のものがあります。
フッ素塗付剤の方法
一般的に、フッ素塗布の方法は3つあります。
- 塗付の方法としては液状の薬液を綿球に含ませ患部に塗布する
- ジェル状の薬液を歯ブラシにのせて歯磨きの要領で塗付する
- トレーに薬液をのせ歯面に薬液を接触する
当院のフッ素塗付治療対象の方
当院では保険治療でフッ素塗付を行っております。
保険治療が適用できる方
すべての方に保険治療でフッ素塗付を行うことはできません。
虫歯がまだ初期の状態:う窩がなく、歯の表面(エナメル質)が白く溶けかかっている状態(脱灰し始めている)の方にかぎり保険で治療を行っております。
当院のフッ素塗付のながれ
- STEP 1 口腔内写真撮影
-
う窩がなく、歯の表面が粗造で白く溶けかかっている部位の口腔内カラー写真を撮影します。
- STEP 2 清掃
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お口の中が汚れていると効果が表れにくくなります。お口の中を確認し、ポリッシングブラシで歯の表面を清掃します。
- STEP 3 処置
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泡状にした薬液をディスポーサブルトレーにのせ、口腔内に装着、軽く歯列に圧接して4分間噛んでいただきます。お口の中に溜まった唾液、薬剤は軽く掃き出して終了です。
フッ素塗付をお勧めする方
フッ素塗付は以下のような方にお勧めです。
- エナメル質初期齲蝕(う窩がなく歯の表面が白く溶けかかっている)の方
- う蝕多発傾向の方(当院では行っていません)
- 在宅等療養患者の方(当院では行っていません)
フッ素塗付を行う頻度
年2回以上定期的に継続してフッ素塗付治療を受けると効果が得られます。
フッ素塗付治療の注意点
フッ素塗布治療には以下の注意点があります。
- フッ化ナトリウムに過敏症の方はできません。
- 口腔粘膜に触れた場合にピリピリ感を感じる場合があります。
- フッ素塗付を行う前にお口の中を拝見いたします。結果次第ではフッ素塗付を行えない場合がありますので予めご了承下さい。
- フッ素塗付を行ってから30分間は飲食やうがいを控えて下さい。
- フッ素塗付を行った後に、虫歯ができないわけではありません。毎日のデンタルケアをしっかり行い虫歯を予防しましょう。
- ご自身でブラッシングを行ってから受診してください。
フッ素塗付処置だけでは不十分
ここまで、フッ素塗付による虫歯予防について述べてきました。しかし、フッ素塗付を行ったからといって、毎日のデンタルケアをおろそかにしていたら虫歯に罹患する可能性が高くなります。フッ素塗付処置は、毎日のデンタルケアにプラスして、虫歯に罹患しにくくするものです。
日々のデンタルケアも大切です
フッ素塗布を行った後も、毎日の丁寧はデンタルケアは必須です。ここでは毎日のデンタルケアの基本3つをおさらいします。
- 食後のブラッシング
- デンタルフロス、歯間ブラシ、洗口液のプラスケア
- 歯科医院での定期診査
これらについて詳しく解説していきましょう。
食後の歯磨き
デンタルケアの基本は食後のブラッシングです。歯磨き粉にもフッ素が含まれたものが販売されていますので、取り入れても良いでしょう。
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デンタルフロス、歯間ブラシ、洗口液のプラスケア
デンタルフロス、歯間ブラシ、洗口液の特性を知って毎日のケアにプラスしましょう。
デンタルフロス
歯と歯の間は特に歯垢が残りやすい部分です。デンタルフロスを使って、隅々まで歯垢を取り除くようにしましょう。
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歯間ブラシ
年齢を重ねると歯茎が痩せてきて歯と歯の間のすき間が大きくなってきます。そんなときは歯間ブラシを使用して歯垢を取り除くようにしましょう。
洗口液
洗口液はお口の中のネバネバや口臭を予防する効果があります。簡単なステップですので是非毎回の歯磨き後に取り入れましょう。
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歯科医院での定期診査
半年に一度の定期診査をお勧めしています。
虫歯予防にフッ素塗布
今回のコラムではフッ素塗布による虫歯予防について取り上げました。フッ素塗布に予防だけでなく、毎日のデンタルケアも虫歯予防には大切です。フッ素塗布と日々のデンタルケアで虫歯を予防しましょう!
当院ではエナメル質初期齲蝕の方にフッ素塗付治療を行っています。鶴間・大和市・大和市近隣の方は是非石塚歯科医院へご相談下さい。
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