実験・3分間で歯垢はどこまで除去できるか?【手用磨き】
こんにちは、大和市鶴間駅西口すぐの歯医者、石塚歯科医院 院長・石塚です。今回は歯磨き実験を行います。
実験・3分間で歯垢はどこまで除去できるか?【手用磨き】
「3分歯磨きを行いましょう」というフレーズ、どこかで聞いたことがありませんか?
本当に3分間で歯垢は取り除けるのでしょうか?
3分間歯磨きをしたらどこまできれいになるでしょうか?
そこで今回は3分間で歯垢はどこまで除去できるか実験を行います。
今回の記事はこんな方にお勧めです
- 毎日約3分位歯磨きを実施している方
- 歯磨きでどの程度歯垢が取り除けているのか気になる方
今回の記事を読むとわかること
- 3分間の歯磨きである程度は歯垢が取り除ける
- 歯ブラシだけでは歯垢が残る箇所
実験条件【手用磨き編】
以下の条件で実験を行いました。
被験者
40代女性
使用器具
市販の歯ブラシ(ブラシの硬さ:普通)を用い手動でブラッシングを行いました。
また、歯磨きのみの歯垢除去を知るため、歯磨き粉は使用しませんでした。
歯磨き時間
3分間計測して歯磨きを行いました。
偏りなく、また無駄な動作を省くように上下顎の唇側(歯の表側)・頬側(歯のホホ側)・舌側で一筆書きのように各部位40秒ブラッシングを行いました。
また、上下咬合面を10秒ブラッシングし、合計3分間行いました。
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歯垢除去の確認方法
3分間の歯磨き終了後、口をゆすぎ、歯垢染色液を用いて確認しました。
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歯磨き実験の回数
1回では実験の評価が不十分と考えたため、一日の推奨歯磨き回数である3回行いました。
実験条件のまとめ
被験者 | 40代女性 |
---|---|
使用器具 | 普通の硬さの歯ブラシ 歯磨き粉は使用しない |
歯磨き時間 | 計3分間 |
歯垢除去の確認方法 | 歯垢染色液を用いて確認 |
実験回数 | 3回 |
実験結果
1回目全体
全体的に歯垢はよく除去されています。
各部位を拡大して見てみましょう。
1回目・正面
きれいに磨けています。
1回目・上顎
きれいに磨けています。
1回目・下顎
きれいに磨けています。
1回目・右側
奥歯に少し歯垢が残っています。特に下顎の奥歯の歯頸部(歯と歯肉の境界線)に歯垢が残っています。
1回目・左側
奥歯の歯頸部(歯と歯肉の境界線)に歯垢が残っています。
2回目全体
全体的に歯垢はよく除去されています。
各部位を拡大して見てみましょう。
2回目・正面
きれいに磨けています。
2回目・上顎
きれいに磨けています。
2回目・下顎
きれいに磨けています。
2回目・右側
奥歯に少し歯垢が残っています。特に下顎の奥歯の歯頸部(歯と歯肉の境界線)に歯垢が残っています。
2回目・左側
歯頸部(歯と歯肉の境界線)に歯垢が残っています。
3回目全体
全体的に歯垢はよく除去されています。
各部位を拡大して見てみましょう。
3回目・正面
きれいに磨けています。
3回目・上顎
きれいに磨けています。
3回目・下顎
きれいに磨けています。
3回目・右側
歯頸部(歯と歯肉の境界線)に歯垢が残っています。
3回目・左側
歯頸部(歯と歯肉の境界線)に歯垢が残っています。
3回の実験まとめ
3分間の歯磨きで概ね歯垢は取り除けています。これには無駄な動きをしない「一筆書き」のように磨く方法の効果が大きかったようです。
しかし、歯頸部(歯と歯肉の境界線)、でこぼこした歯面や歯列は磨き残しが散見されました。
更に歯垢を取り除く方法
歯頸部(歯と歯肉の境界線)、でこぼこした歯面や歯列の歯垢を取り除くには、ブラッシング時間をただ長くするだけでは非効率です。
タフトブラシを用いてピンポイントでブラッシングをした方が簡単で効果的に歯垢を取り除けます。
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実験を通して改めてわかったこと
今回3分間のブラッシング実験を行ってみて、3分間で概ね歯垢は取り除けることがわかりました。
しかし、
- 歯頸部(歯と歯肉の境界線)
- でこぼこしている歯面や歯列
については、3回とも磨き残しがありました。
この結果から、細かい部分の清掃を含めると3分間では不十分であることがわかりました。
タフトブラシやデンタルフロスでの清掃も追加すると良いでしょう。
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