小児の舌小帯異常の症例

コラム250308
石塚歯科医院院長
院長

こんにちは、大和市鶴間駅西口すぐの歯医者、石塚歯科医院 院長・石塚です。今回は小児の舌小帯異常の症例について取り上げます。

小児の舌小帯異常の症例

乳児歯科健診で舌小帯異常を指摘された、という保護者の方がいらっしゃいます。舌小帯異常でお子さんに治療が必要なのか、どのような治療を行うか具体的にわからないかもしれません。
そこで、今回は舌小帯異常の症例について解説します。

小児の舌小帯異常の症例

今回の記事はこんな方にお勧めです

  • お子さんの滑舌が気になる保護者の方
  • 他の子どもより時間食事の時間がかかると指摘された保護者の方
  • 歯科健診でお子さんが舌小帯異常と指摘された保護者の方

今回の記事を読むとわかること

  • 舌小帯とは何か
  • 舌小帯の異常で発現する症状
  • 舌小帯異常の症例

舌小帯とは?

舌小帯とは舌を上げると見える、舌の裏の真ん中にある「すじ」のことです。

舌小帯の異常

舌小帯が舌に強くついていることがあります。これが舌小帯の異常です。

舌小帯の異常
舌小帯の異常

舌小帯の異常で誘引される症状

舌小帯の異常では以下のような症状が誘因されます。

  • 舌の運動障害
  • 滑舌が悪い
  • 咀嚼・嚥下障害

これらについて解説します。

舌の運動障害

舌を上にあげる、舌を前に出す、舌を横に動かすなど、舌の運動に支障が出ます。

舌の運動障害

滑舌が悪い

上唇の動きが制限されると発音に障害が出ることがあります。

発音障害

咀嚼・嚥下障害

物を噛む動作や飲み込む動作は舌の動きと深い関連があります。舌小帯の異常では咀嚼や嚥下に問題が生じることがあります。
小児の場合は他の子と比べて食事に時間がかかる、ということがあるかもしれません。

咀嚼・嚥下障害

舌小帯異常の一般的な治療

一般的には舌小帯を切除します。

舌小帯切除術の方法

麻酔をした後、メス又はレーザーで小帯を切除します。処置時間は約15~20分程度です。

当院では現在、口腔外科をご紹介しています。

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舌小帯切除の症例

当院で実施した上唇小帯を切除した症例をご紹介します。

患者さんの詳細

患者 小児
主訴 歯並びの相談

現在当院では矯正治療は行っておりません。

診察と診断

舌の運動を確認したところ、通常に比べて舌が伸びていない症状が認められた。

舌が伸びていない
舌が伸びていない

口腔内を診察したところ、舌小帯が強く舌についていることが確認された。舌小帯の異常と診断した。

舌小帯が強く舌についている
舌小帯が強く舌についている

舌小帯切除

保護者の方に舌小帯の切除が必要であることをお伝えし、同意を得られたため、舌小帯を切除しました。
舌小帯を切除後、舌を上に上げる動作ができるようになりました。

舌小帯切除後
舌小帯切除後

舌小帯異常の治療時期

舌小帯の異常は5~7才位までを目途に経過観察します。
舌やお口の機能がある程度成長してから外科的処置をするかどうか判断した方が良いと考えるのが一般的です。

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舌小帯異常は歯科医師に相談

今回は舌小帯の異常について解説しました。舌小帯の異常は日常生活の中で保護者の方が気づきやすい異常です。
治療が必要かどうか、治療を行うべきタイミングかどうかを一度歯科医師に相談することをお勧めします。

舌小帯異常は歯科医師に相談

当院では幅広い歯科治療を行っています。鶴間・大和市・大和市近隣でお子さんの治療をご希望の方は是非石塚歯科医院へご相談下さい。

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