一般歯科とは?
一般歯科とは虫歯治療、根管治療、被せ物や入れ歯治療などの補綴治療といった歯科医院に通院した際に受ける一般的な治療のことです。当院ではご自身の歯をなるべく温存する方針で質の高い治療をご提供するよう努めています。
虫歯
良好な口腔環境のもとでは歯の表面のエナメル質で脱灰と再石灰化が繰り返し行われています。この脱灰と再石灰化のバランスが保たれていれば虫歯が進行することはありません。ところが、口腔環境が悪化し脱灰が進むと、虫歯が進行してしまいます。
虫歯の進行と虫歯治療
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軽
エナメル質に白班が認められる程度では、フッ素塗付により再石灰化作用が促進されることがあります。この段階ではできるだけご自身の歯を削らない治療を心がけています。
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虫歯が象牙質まで進行するとさまざまな自覚症状があらわれます。
象牙質の中程度まで虫歯が進行した状態では、虫歯の原因菌に感染した部分をう蝕検知液で染色し、病変部を除去します。そしてレジン充填や金属で修復します。 -
深在性の虫歯は薬を貼付して歯髄を保護し、セメント剤で病変部をふさぎます。数か月後に、予後の状態によりレジン充填や金属で修復します。この段階ではできるだけ神経を抜かない治療を心がけています。
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重
歯髄まで虫歯が進行し痛みや腫れの症状が現れると、歯髄の治療いわゆる根管治療が必要になります。
できるだけ歯を削らない・神経を抜かない治療
当院ではMinimal Intervention(ミニマルインターベンション)という考え方で治療を行っています。これは出来る限り歯を削ったり神経を抜かず、悪い部分を治療する最小限の侵襲治療法のことです。
歯は一度削ってしまうと二度と再生せず、また神経を抜いた歯は折れやすくなってしまいます。そのため、生まれもった歯を出来るだけ残して歯の寿命を長くすることを治療全般の基本方針としています。
可能な限り削らない治療のために当院が行っていること
ご自身の歯を大切にする治療のために当院が行っている治療法をご紹介します。
う蝕検知液の使用
細菌感染した象牙質を見分けるために用います。虫歯の部分は黒い、と思われがちですがそうとも限りません。肉眼では判別できない色の虫歯もあります。非感染象牙質と感染象牙質を色によって区別するために使用します。
拡大鏡の使用
肉眼では見えない小さい虫歯の部分を除去するために、拡大鏡を用いて治療を行います。必要最低限の切削で抑えるためにはこの拡大鏡下での処置が欠かせません。根管治療、補綴治療や外科治療など様々な治療で拡大鏡を使用しています。
治療の負担を減らすために当院が行っていること
痛みの軽減や治療時間を短くするために当院が行っている治療法をご紹介します。
電動注射器で痛みの少ない麻酔処置
手動で麻酔をすると注入速度が一定にならず、一気に麻酔が注入された場合は急激に細胞の膨張が起こり痛みを伴います。当院ではコンピューター内蔵の電動注射器を使用し、一定の速度で注入することで痛みを感じにくいよう配慮しています。
キーンという音を軽減する5倍速コントラアングル
歯科医院独特の「キーン」という音を想像すると、足が遠のくという方が多くいます。当院では5倍速コントラアングルを利用し、歯を切削する際の音をできるだけ抑えています。また、回転数が早いため切削時の振動も少なく、治療中の不快感と痛みを軽減します。
レジン充填の治療時間を歯科重合用光照射器で短縮
歯科重合用光照射器は粘性のあるレジン(プラスチック)系修復材を特定波長域の光線を照射することで高分子化(光重合)させ、瞬時に硬化させるための機器です。虫歯治療時のレジン充填の際、従来よりも早く治療ができ、長時間お口を開けていなければならない患者さんの負担を軽減することができます。
根管治療
根管治療とは?
歯髄を抜く(抜髄)・あるいは細菌感染している根管(感染根管)の神経のあった部分を消毒し、そこにお薬をつめる(根管充填)一連の治療を根管治療といいます。根管充填の際、当院ではできるだけ根の先(根尖)までお薬をつめることが重要と考えて治療をすすめています。
根管治療の注意
根管治療には以下のようなリスクを伴います。
- 根尖までお薬が到達すると根の歯根膜にある神経を刺激し痛みが生じる場合があります。
- 時には激しく痛むことがありますが、通常術後2~3日程度で痛みは消失します。
- それ以上の期間痛む場合は再治療が必要になる場合があります。
根管が湾曲していたり、難治性の場合は根管治療専門医をご紹介します。
根管治療で当院が行っていること
根管は細く、複雑な形状をしているため治療には細心の注意を払う必要があります。当院では以下のような機器を用いて根管治療を行っています。
根管長測定器の使用
根管治療では根尖部まで感染物質を除去する必要があります。根管長測定器を使用し根尖までの長さを正確に計測しています。
歯科多目的治療用モーターの使用
歯の神経を抜くときや細菌感染している根管を除去するときに使用します。従来は手技でリーマーやファイルを操作して行っていた根管治療をより安全で正確に進められるようになりました。柔軟性があるNiTiファイルが低速で回転するため、負担が少なくしかも効率的な治療が可能です。
歯科用根管洗浄器
超音波を利用した根管洗浄器を用いて、短時間で効果的に感染した患部を洗浄します。治療中の患者さんのご負担を軽減すると共に、感染の再発防止に努めています。
補綴治療
補綴治療とは?
歯が欠けたり、歯を喪失した場合に人工物(補綴物)で補うことの総称です。歯を削って被せ物を作製したり、欠損があればブリッジを作製したり、あるいは取り外し式の義歯(局部義歯、総義歯)を作製して口腔内に人工の歯を作る治療です。
金属アレルギーの症状があらわれたら
歯科治療で使用された金属が原因となり金属アレルギーの症状があらわれる場合があります。金属アレルギーの方には金属以外の材料をお勧めしています。» 金属アレルギー
義歯(入れ歯)
義歯の作製
通常、印象採得と呼ばれる歯型どりから本義歯の完成まで約1か月を要します。本義歯が出来上がり、お口の中に装着して何度かかみ合わせ等の調整を行います。
義歯作製のながれ
- STEP 1 印象採得
- お口の中を拝見して口腔内の状態を確認します。そして型を取ります。
- STEP 2 咬合採得
- かみ合わせの位置を決めます。
- STEP 3 試適
- 仮義歯が出来上がったら、一度お口に合っているか確認します。
- STEP 4 義歯完成・調整
- 完成した義歯をお口に合わせます。適合度の調整、付け心地、かみ合わせなど最終調整を行います。
保険治療では新義歯を再度作製する場合は、前義歯作製から6か月以上経過しないと作製できません。
バネのない義歯
保険適用の義歯は材質、設計や構造に細かい制限があります。金属アレルギー、レジンアレルギー、審美性が気になる方や軽いつけ心地を好まれる方はより細かく患者さんのご希望に沿って作製することができるノンクラスプ義歯をお勧めしています。» ノンクラスプ義歯
抜歯
抜歯は外科手術ですので以下のようなリスクを伴います。
- 麻酔薬によるアナフィラキシーショック
- 抗生剤の副作用
- 神経麻痺
- しびれなど偶発症的な症状
お薬を服用されている方はお薬手帳を必ずご持参下さい。
重度の全身疾患をお持ちの方、根尖が神経に近接している方や静脈内鎮静法による抜歯を希望される方は口腔外科専門病院をご紹介します。
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