矯正治療で痛みを感じる3つのタイミング

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石塚歯科医院院長
院長

こんにちは、大和市鶴間駅西口すぐの歯医者、石塚歯科医院 院長・石塚です。今回は矯正治療の痛みについて解説します。

矯正治療の痛みについて

最近、矯正治療のご相談で来院する方が増加しています。そして、ご相談を進める中で「矯正を始めたら、痛みますか?」と頻繁にご質問を頂きます。矯正治療を既に実施した方からの経験談として「すごく痛かった」と聞いたことがあるからかもしれません。
矯正治療がどのくらい痛いのかは気になるポイントの一つですよね。

歯科の保険診療と自由診療

痛みについて言葉で表現するのは難しい部分ではありますし、痛みの感じ方には大きな個人差があります。今回はできるだけ詳細に矯正治療の痛みについてご説明していきます。

今回の記事はこんな方にお勧めです

  • 矯正治療を始めようとお考えで痛みに不安を感じる方
  • 矯正治療を始めた直後の痛みにお悩みの方

今回の記事でわかること

  • 矯正治療のながれ
  • 矯正治療をはじめてから痛みを感じるタイミング3つ
  • 矯正治療で生じる痛みを和らげるコツ3つ

治療方法【概論】

はじめに、矯正治療がどのようなものかご説明します。一般的な治療ステップは以下の通りです。

STEP 1 装置の設置

歯の表面にブラケットと呼ばれる金属もしくはセラミックの装置を設置します。

STEP 2 ワイヤー装着

各ブラケットに細いワイヤーを通します。

STEP 3 ワイヤー交換

歯の動きを促進するため、ワイヤーをブラケットに通し、徐々にワイヤーのサイズを換えて、捻じれの改善や位置移動を行います。

矯正の治療方法

適度な力をかけて歯牙を移動させるという矯正治療の原理上、痛みの発生は避けられません。しかし、時間が経つごとに痛みは解消されていきます。次の章では痛みを特に感じやすいタイミングについてお話します。

痛みを感じるタイミング

これまでの治療の経験から、矯正治療の痛みを感じるタイミングは大きく3つあります。

以上の3つのタイミングについて解説していきましょう。

矯正治療を開始直後

矯正装置を装着した初日は、口腔内に大きな違和感を感じるものです。これまで何もなかったお口の中に矯正装置を装着するので、話すときの舌の動きが制限されているような感覚があるかもしれません。
痛みについては、矯正装置を装着した初日・翌日が最も強く痛みを感じます。何もしていなくても痛んだ、痛くてなかなか寝付けなかった、という患者さんもいらっしゃいました。

矯正治療を開始直後

通常、一週間後には矯正装置にも馴れ、徐々に痛みが和らいでいきます。ですから、痛みはずっと続くものではなく、短期的・集中的に感じるものだとご理解下さい。

治療開始直後の痛みを和らげる方法

矯正治療開始直後の痛みの解消方法は2つあります。一つは歯に負荷をかけないように生活することです。二つ目は精神的なストレスを和らげる方法です。

1. 食事

咀嚼時は上顎・下顎の歯が接触するため、特に痛みを感じやすいタイミングです。通常のお食事を召し上がれるようになるには少し時間がかかります。ですから、あまり噛まなくてもよい食品をお食事に加えるご提案をしています。

  • ごはんがとろとろになるまで煮込んだおかゆ
  • 豆腐
  • ヨーグルト
  • プリン
  • 液体ゼリー状の栄養補助食品
食事

大切なことは、無理に通常の食事を摂ろうとせず、少しずつ時間をかけて慣れていくことです。

2. スケジュールの調整
スケジュールの調整

矯正治療で痛みを感じると、精神的にも身体的にも多少のストレスとなります。ですから、学校の試験やイベントごと、お仕事の重要なプレゼンや会食などのスケジュール、プライベートの予定は調整し、ご自身の負担が少ない時期に矯正治療を始めるのがお勧めです。

3. 趣味の時間にあてる

根本的な痛みの解消にはなりませんが、気分を変えたり痛みから気持ちをそらす方法として趣味の時間をとることも効果的です。患者さんの中には、大好きな漫画を読んで熱中していたら、その時間は痛みが和らいだという方がいらっしゃいました。漫画だけでなく、運動、読書、音楽、ゲーム何でも構いませんので何かに没頭する時間を作るとよいかもしれません。

趣味の時間にあてる

ワイヤーを装着後やゴムで引っ張るとき

当院では歯を動かす動的治療期間は2週間に1度来院していただきます。そこでワイヤーのサイズを換えて、歯牙を移動させます。矯正治療開始すぐほどの痛みではありませんが歯が動く痛みを感じることがあります。その際も前述した痛みを和らげる方法は大変効果的ですので是非お試し下さい。
捻じれや空隙を改善する為にゴムで歯牙を牽引することがありますが、その際痛みが出ることがあります。

装置が口腔粘膜に当たる

ブラケットやワイヤーが口腔粘膜に接触してしまい、口内炎のような症状になることがあります。そのようなときは、歯科用ワックスを塗布して接触時の摩擦を和らげるようにしています。しかし、飲食などで歯科用ワックスがはがれてしまうことがあります。この歯科用ワックスは飲み込んでしまっても問題ない素材でできています。

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痛みをまぎらわすコツ

矯正器具を装着した直後やワイヤー交換後はどうしても痛みがつきまといますが、前に述べた方法を取り入れてみて下さい。

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矯正の痛みと上手に付き合いましょう

矯正治療の痛みは、治療初期が最も強く感じ、次第に慣れていきます。どのような時に痛みが発生するか予め予測できれば、心づもりができて痛みによるストレスが少し軽減されるでしょう。また、徐々に自分なりの痛みの解消方法が見つかれば、コントロールしやすくなり、矯正治療と上手く付き合っていけます。

矯正の痛みと上手に付き合いましょう

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