ブリッジの治療を行う4つのメリットと3つのデメリット

コラム191007
石塚歯科医院院長
院長

こんにちは、大和市鶴間駅西口すぐの歯医者、石塚歯科医院 院長・石塚です。今回はブリッジ治療について取り上げます。

ブリッジの治療を行う4つのメリットと3つのデメリット

何らかの理由で歯が欠けたり、歯を喪失した後にその部分を修復する治療の総称を補綴治療と言います。その中でも、歯が1~数本なくなってしまった場合の治療の選択肢の一つがブリッジと呼ばれる治療です。
そこで今回はブリッジの治療について詳しく解説していきましょう。

ブリッジの治療を行う4つのメリットと3つのデメリット

今回の記事はこんな方にお勧めです

  • ブリッジの治療方法を知りたい方
  • ブリッジ治療のメリット・デメリットを知りたい方
  • インプラントあるいは義歯がいいのかブリッジがいいのか迷っている方

今回の記事でわかること

  • ブリッジ治療に適したお口の状態
  • ブリッジ治療の4つのメリット
  • ブリッジ治療の3つのデメリット
  • ブリッジ治療のながれ

今回の記事でわかること

  • ノンクラスプ義歯を使う6つのメリット
  • ノンクラスプ義歯を使う1つのデメリット
  • ノンクラスプ義歯の取り扱いの注意事項

ブリッジ治療とは?

ブリッジとは失った歯の両側の歯を支えにして、橋を渡すように人工歯をかけ補完する治療法のことです。

ブリッジ治療とは?
ブリッジ治療

治療に適した条件

基本的には以下のようなお口の中の環境の方の治療に適しています。

ブリッジの治療は多数の歯を失った方に適するわけではありません。通常は1本か、連続して連なった2本の歯を喪失した場合に選択される治療法です。また、一番奥の歯(第二大臼歯)が抜けた場合は、直前の2歯を土台として奥に延長する形でブリッジ治療を行うこともあります。

保険診療では欠損歯、支台歯について保険上の制約がありますので、予め保険診療で作製できるかどうか歯科医師に相談にされることをお薦めします。

ブリッジの構造

ブリッジは以下のような構造をしています。

支台歯

ご自身の天然歯。ブリッジの土台となる歯。

支台歯

ダミーまたはポンティック

欠損歯の代わりとなる人工歯。

ダミーまたはポンティック

ブリッジ治療のメリット・デメリットは?

ブリッジ治療をお考えの方は、治療を行うにあたりメリットとデメリットを把握しておきたいとお考えのことでしょう。そこで、ブリッジ治療のメリット・デメリットについて解説します。

ブリッジ治療のメリット・デメリットは?

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ブリッジ治療の4つのメリット

ブリッジ治療のメリットは以下のようなものが挙げられます。

以上の4つのメリットについて一つずつ解説していきましょう。

① 外科手術を行わないため、手術によるリスクがない

インプラント治療も歯を失った時の治療法として考えられます。しかしインプラント治療は歯肉を切開し歯槽骨にインプラント体を埋入するなどの外科手術が必要なため、リスクが伴います。
一方、ブリッジの治療は外科手術を行わないため、手術に伴うリスクがありません。

歯医者を受診するきっかけになる

② 入れ歯のように脱着の手間がない

歯を喪失した場合に考えられる治療法の一つが部分入れ歯です。部分入れ歯は日々着脱しなければいけません。
ブリッジ治療の場合は、土台となる両側の歯(支台)にセメントで合着します。一度合着したらご自身で取り外すことはできません。そのため装着したり外したりすることがなく、日常の手間が省けます。

③ 前歯部のブリッジは自然で目立たなく、審美性に優れる

保険診療で作製した部分入れ歯では、入れ歯を支える金属のバネが目立ってしまうことがあります。これでは審美性が損なわれてしまい、口元が気になってしまいますよね。前歯部のブリッジは目立つ金属がありませんので、自然な見た目が得られます。

前歯部のブリッジは自然で目立たなく、審美性に優れる
前歯部のブリッジ

④ 使用時の違和感や異物感が少ない

使用時の違和感や異物感が少ない

ブリッジ治療は作製した人工歯を支台にセメントで合着するため、形状的に違和感が少なく使用することができます。特に食事や会話など、舌が多方向かつ複雑に動く時や咀嚼時など力が加わる時のなめらかな使用感は快適性につながります。また、異物感を感じることもほとんどないでしょう。

ブリッジ治療の3つのデメリット

ブリッジ治療のデメリットは以下のようなものが挙げられます。

以上の3つのデメリットについて解説していきましょう。

① 支台となる歯を削る必要がある

ブリッジの支えとなる歯を削る作業を支台歯形成と呼びます。
この支台歯形成はブリッジの安定感の決め手となる重要な作業です。しかし、生活歯を支台歯として削合した場合は後日滲みてきたり、歯髄が壊死したりする可能性があります。
当院では少しずつ慎重かつ最小限に支台歯の削合を行っていきます。
なお、支台歯が重度の歯周病に罹患している場合や動揺がある場合はブリッジの作製はできません。

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② 保険診療でのブリッジ作製には制約がある

保険診療では欠損歯、支台歯について保険上の制約があり、その範囲でつくることが条件です。

前歯部について

保険診療で白くできるのは前歯部のみです。
白くできる材質にも制約があり、強度や透明感を求める事はできません。前歯部の支台歯やポンテックの裏側は金属で作製されます。金属部に硬質レジンを前装して作製するため、白い部分が剥がれ落ちる場合があります。

臼歯部について

臼歯部は保険診療で承認された金属(合金)で作製されます。稀に金属アレルギーを引き起こす方もいらっしゃいます。

ブリッジの治療を行う4つのメリットと3つのデメリット

③ ブリッジ部分のお手入れを継続しなければならない

ブリッジ部分のお手入れを継続しなければならない

ポンテックと支台歯の境目は虫歯になりやすくなってしまいます。ポンテックの歯茎側もフロス等でお掃除しましょう。
ブリッジ治療を行った後は念入りなケアが必要です。
また、支台歯が虫歯に罹患してしまうと一旦ブリッジを撤去して支台歯の治療を行い、再度補綴治療を実施しなければいけません。毎日のデンタルケアと、定期的な診査でブリッジを長く使用していきましょう。

ブリッジ治療のながれ

当院のブリッジ治療のながれは次のようになります。

STEP 1 支台歯形成

喪失した歯の両側の歯の形を整えていきます。

支台歯形成
STEP 2 印象採得

ブリッジを作製するため、型取りを行います。

歯型を採るためのトレー
歯型を採るためのトレー
前歯部のブリッジは自然で目立たなく、審美性に優れる
ブリッジのための型取り(矢印が支台)
STEP 2 ブリッジ装着

約1週間後にブリッジが出来上がります。出来上がった被せ物を合着し、かみ合わせを調整します。

ブリッジ装着
ブリッジ装着

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歯を失った後の治療で迷っている方

ブリッジの治療は歯を失った方にとって、喪失歯部分を補完するのに有効な治療法です。しかし、お口の中の状態によっては他の治療法を選択した方が良い場合もあります。まずはお口の中を確認して最適な治療を選択していきましょう。

歯を失った後の治療で迷っている方

当院では様々な治療法の中から患者さんにとって最適と考えられる治療法をご提案しています。鶴間・大和市・大和市近隣で歯を失った後の治療にお悩の方は是非石塚歯科医院へご相談下さい。

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