二次カリエス(二次う蝕)の発生原因と予防方法
こんにちは、大和市鶴間駅西口すぐの歯医者、石塚歯科医院 院長・石塚です。今回は二次カリエス(二次う蝕)について取り上げます。
二次カリエス(二次う蝕)の発生原因と予防方法
以前虫歯の治療をしたところが数年後にうずいたり、痛んだ、という経験はありませんか?
おかしいな、と思いながらもしばらく放っておいたら、ひどく痛むようになって歯医者に駆け込んだという患者さんが当院に来院されます。こういう時、患者さんのお口の中はどんな状態になっているでしょうか?
そこで今回は二次カリエス(二次う蝕)について解説します。
今回の記事はこんな方にお勧めです
- 過去に虫歯治療を行ったことがある方
- 定期的な歯科健診を行っていない方
- 以前に虫歯を治療した箇所が痛む・うずく方
今回の記事を読むとわかること
- 二次カリエスの発生原因
- 二次カリエスになりやすい人
- 二次カリエスの予防方法
- 二次カリエスの治療方法
二次カリエス(二次う蝕)とは?
カリエス(英語:caries)は細菌感染による疾患です。歯科界では虫歯のことをデンタル・カリエス、略してカリエスと呼びます。
二次カリエスとは?
文字通り、二次的に生じたカリエス(虫歯)のことです。一度虫歯になり、治療した部位が再度虫歯になってしまうことを言います。
二次カリエスのなりたち
- 虫歯の処置
- 虫歯に罹患して、歯を削合した後詰め物やかぶせ物の処置を行う
- 虫歯の再発
- 時間が経ってから同一歯牙が再び虫歯になってしまう
二次カリエスの発生原因
二次カリエスの発生は以下のような要因が重なっています。
- 詰め物・かぶせ物の素材、セメントの劣化
- 口腔内の清掃が行き届いていない
- 一次虫歯治療時の精度不足
これらの要因について詳しく解説していきましょう。
詰め物・かぶせ物の素材、セメントの劣化
詰め物・かぶせ物を治療に使用した場合は、時間の経過と共に素材自体が劣化してしまうことがあります。また、ご自身の歯と詰め物、かぶせ物を接着するセメントも劣化してしまうことがあるのです。
素材、セメントの劣化で起こること
詰め物やかぶせ物、セメントの劣化によりご自身の歯と素材の間に隙間が発生してしまいます。この隙間から虫歯菌が侵入し、歯が再度虫歯になってしまいます。
- 1次治療から時間経過
- 詰め物やかぶせ物、セメントの劣化し、歯と素材の間に隙間が発生する
- 虫歯の再発
- 隙間から虫歯菌が侵入し、虫歯が再発する
口腔内の清掃が行き届いていない
お口の中の状態は虫歯の発生に大きく関わります。二次カリエスの発生についても同じことが言えます。
毎日の歯磨き、デンタルケアの重要性
毎日の食後の歯磨き、デンタルケアが行き届かず、歯垢が残った状態が続くと必然的に虫歯ができやすくなります。
甘い物の食べ過ぎに注意
甘い食品、飲料品を日常的に多く摂取していると虫歯ができやすくなることは広く知られています。よって、二次カリエスにも罹患しやすくなるのです。
一次治療時の精度不足
一時治療時の精度や、詰め物・かぶせ物の型取りの精度などによっても二次カリエス発生のリスクが高くなります。
二次カリエスになりやすい人
二次カリエスに注意すべき人は以下の3つのタイプの方です。
- 虫歯治療をしたことがある人
- 虫歯治療後も同じデンタルケアを続ける人
- 定期的に歯科健診を受けていない人
これらについて解説していきましょう。
虫歯治療をしたことがある人
成人で特に30代以上の多くの方は、一度は永久歯の虫歯治療を経験したことがあるのではないでしょうか。
5年、10年と時間が経つと共に、虫歯を治療したことを忘れてしまうこともあります。そんな方は要注意です。
虫歯治療後も同じデンタルケアを続ける人
毎日のデンタルケアをおざなりにしていませんか?ご自身ではきちんとケアしているつもりでも、往々にしてお口の中の汚れが取り除ききれていません。それが虫歯の原因になり、二次カリエスの原因になります。
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定期的に歯科健診を受けていない人
定期的に歯科医院で健診を受ける習慣がある方は、日々感じるちょっとした違和感や気になることを気軽に歯科医師に相談する機会が必然的に増えます。従って、異常に早く対処することが可能です。
二次カリエスの予防方法
二次カリエスの予防方法はただ一つ、プラークコントロールです。虫歯治療後により一層毎日のデンタルケアに気を配ることです。
虫歯治療後はお口の中の環境に気を配りましょう
虫歯ができた時と同じ習慣を繰り返していけば、同一の歯牙であれ、他の歯牙であれ、再び虫歯に罹患してしまうと予想できます。
虫歯の処置が終わったときこそ、ご自身のデンタルケア、食生活を見直して改善していきましょう。
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歯科医師からのメッセージ
虫歯治療の処置した方に、「これからは毎日きちんとケアしましょうね」とお伝えするのは、虫歯がおきやすい口腔内環境なので日々のケアを改善する必要がありますよ、というメッセージです。
歯科医院での定期的ケア
ご自身で毎日デンタルケアをしていても、セルフケアだけでは取り除ききれない汚れがあります。半年ごとにプロフェッショナルクリーニングを受けて、歯垢や歯石を取り除くことをお勧めします。
二次カリエスの治療方法
二次カリエスの治療は以下のように行います。
- 原因箇所の特定
- 二次カリエスが生じている場所を特定します
- 二次カリエスの治療
- 詰め物、かぶせ物を除いて、虫歯の治療を行います
- 補綴処置
- 再度詰め物、かぶせ物を作製し、再度かぶせます
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二次カリエスは気づかないうちに進行します
二次カリエスはご自身ではなかなか気づきにくく、気づいたときには虫歯がかなり進行している場合がとても多いです。
今回お伝えした「二次カリエスに気を付けた方がいい方」は毎日のデンタルケアを丁寧に行い、加えて歯科医院での定期診査を行い、二次カリエスの予防と、二次カリエスが進行する前に処置するように心がけていきましょう。
当院では半年に一度の定期診査の受診をお勧めしています。鶴間・大和市・大和市近隣で虫歯の治療をしてからしばらく歯科医院に行っていないという方は是非石塚歯科医院へご相談下さい。
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