過剰歯(歯の本数が多い)の症例
こんにちは、大和市鶴間駅西口すぐの歯医者、石塚歯科医院 院長・石塚です。今回は過剰歯の症例について取り上げます。
過剰歯(歯の本数が多い)の症例
過剰歯という歯の数の異常をご存じですか?過剰歯は形態や歯が生える方向が様々です。
そこで、今回は過剰歯の症例を3例ご紹介します。
今回の記事はこんな方にお勧めです
- 過剰歯があると言われたお子さんを持つ保護者の方
- 過剰歯の症例を知りたい方
- 過剰歯の治療を知りたい方
今回の記事を読むとわかること
- 過剰歯の症例
- 過剰歯の治療方法
過剰歯とは?
過剰歯とは正常な歯の本数(乳歯20本・永久歯28〜32本)よりも多い歯が生えている、又は歯肉に内在している歯です。
過剰歯の特徴
過剰歯は以下の3つの特徴があります。
- 上顎前歯部が好発部位
- 過剰歯の形態は多様
- 順生・逆生・水平の生え方がある
これらについて解説します
上顎前歯部が好発部位
石川らによる盛岡市の児童に対する調査「上顎前歯部における過剰歯の統計的観察」では、
上顎前歯部における過剰歯の発現率は、視診のみによる場 合は0.42%(男0.59%,女0.25%)で、X線診査を行ったものにおいては1.56%(男2.63%,女0.45%)であった 。
と報告されています
過剰歯の形態は多様
隣接歯とほぼ同様の形態もあれば,倭小や円錐の形態を呈する歯もあります。
順生・逆生・水平の生え方がある
通常の方向に生える「順正過剰歯」、逆向きに生える「逆生過剰歯」があります。
順正過剰歯の場合は通常の歯のように歯茎から萌出する可能性があります。しかし逆性過剰歯の場合は歯茎の中に埋もれたまま(埋伏歯)になるでしょう。
細かく分類すると、真横に向かって生えようとする水平埋伏歯の場合もあります。
円錐形の過剰歯の症例
患者 | 児童 |
---|---|
主訴 | 普通と違う形の歯が生えてきた。 |
所見 | 正中過剰歯 |
治療 | 過剰歯を抜歯した。 |
順生過剰歯の症例
患者 | 大人 |
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主訴 | 歯が動く。 |
所見 | 上顎3部過剰歯 |
治療 | 過剰歯を抜歯した。 |
複数の逆性過剰歯の症例
患者 | 児童 |
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主訴 | 前歯部の空隙が気になる。 |
所見 | 前歯部の空隙が大きく、埋伏過剰歯の可能性が考えられた。レントゲン撮影を行い、逆性埋伏歯が2本あることを確認した。 |
治療 | 過剰歯2本を抜歯し、正中離開を改善するため矯正治療を行った。 |
矯正治療は自由診療です。また、現在当院は矯正治療を行っていません。
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過剰歯の治療
患者さんのお口の中の状況によって選択する治療は異なります。
抜歯する場合
- 過剰歯が曲がって生えている
- 永久歯の生える経路に過剰歯がある
- 他の歯を圧迫して歯並びに影響を与えている
上記のような場合は過剰歯の抜歯が第一選択となります。
抜歯せず経過観察する場合
歯並びやかみ合わせに影響がなければ経過観察とします。
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歯科医師と相談して過剰歯の処置を決める
以下のことを診察やレントゲン撮影を基に歯科医師と相談し、ご自身にとって良い選択をしましょう。
- 過剰歯があることで現在どのような障害があるのか
- 将来的にどのようなことが予想されるのか
- 抜歯をする/しないとどんな障害が起こりうるか
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過剰歯の場合は早めに歯科医師と相談
今回は過剰歯の症例をご紹介しました。ご自身で過剰歯に気づく場合もありますが、歯茎に埋もれている場合はご自身で気づきにくいです。
早く抜歯をした方が良いか経過観察が良いかはケースバイケースですが、どちらにしろ「今」の状態を知ることが大切です。早めに歯科医師と相談しましょう。
当院では幅広い治療を行っています。鶴間・大和市・大和市近隣でお口の周りの異常にお悩みの方は是非石塚歯科医院へご相談下さい。
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